Dear:大切な君へ。
肩を落とす俺に、
「大丈夫?」
「俺の分は返すよ」
と声を掛けてくれる夕美と浩太。
浩太・・・・・お前だけはこの二人に感化されないで、そのままでいてくれよ。
「いや、大丈夫。今月特に買わなきゃいけない物とかもねぇし」
集めてる漫画も、今月発売なのはなかったはず。
「じゃあ今日は二人の記念日ということで、最後にみんなで写真でも撮るか!!」
透の提案にうなづく三人。
なんでみんなでなんだよ・・・・・ここは普通俺と夕美の二人でだろ・・・・・。
そう呆れつつも、口元には笑みが浮かぶ。