Dear:大切な君へ。
「あー、わかった。ありがとう」
そう言って、急いで職員室へと向かう。
そこには、担任と話をしている夕美の母親と、夕美の姿が。
「夕美っ」
そう声を掛けると、こちらを見る三人。
「あ、健ちゃん・・・・・おはよう」
夕美はそういうと、無理に笑顔を作ろうとしていた。
でも、まったく笑えてなくて。
夕美の母親に会釈をして、
「すみません、夕美と少し話をしていいですか」
と聞く。
すると、
「えぇ・・・・・いいわよ」
と、複雑そうな表情をしながらそう言った。