Dear:大切な君へ。

指先が、どんどん冷たくなっていく。




「な、に・・・・・言ってんだよ」




「倒れた次の日、病院に行ったの・・・・・。そしたら、大きい病院紹介されて・・・・・」




いやだ、聞きたくない・・・・・。




「血液と、肩の検査したの。結果を聞いても、お母さんは何も言ってくれない・・・・・でも、なんとなくわかるの」




やめろ・・・・・。




「明日から入院することになって・・・・・たぶん私、」




「やめろ!!!」



俺の怒鳴り声に、夕美は肩を震わす。




「何バカなこと言ってんだよ!!夕美が死ぬ?そんなわけねぇだろ!!検査結果も、悪いって決まったわけじゃねぇよ!」




顔を上げた夕美は、ボロボロと涙をこぼしていて。




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