Dear:大切な君へ。
「死ぬかもとか、縁起でもねぇこと言うんじゃねぇよ・・・・・!」
そんな夕美を抱き寄せて、力いっぱい抱きしめる。
夕美もそれに応えるように、俺の背中に片方の手を回してギュッと抱き付いた。
「う、ん。ごめん・・・・・ごめんねっ。大丈夫、だよねっ?私、治るよね?」
「当たり前だろ。治るに決まってんだろっ」
「うん・・・・・うん、っ」
俺の言葉に、夕美は泣きながら何度もうなずいた。
「はー。健ちゃんに会ったらなんか元気出た」
泣き腫らした目を細めながら、夕美は笑う。
「やっぱ入院・・・・・なんだよな?」
そういうと、小さくうなずく夕美。