Dear:大切な君へ。
「そうそう。みんなで行ったら夕美ちゃんも喜んでくれる。ってことで俺らも行くぞ」
突然俺らの後ろから聞こえた声に振り返ると、そこには透と蒼佑と浩太の姿。
「は!?なんでお前らここにいるんだよ!?」
「あー、ごめん。昨日私が言っちゃった」
3人の姿に目を丸くしていると、かなが気まずそうに言った。
「え、本気でついてくるの?」
「当たり前だろう!大事なマネージャーが入院してんだ」
「それにみんなで行けば夕美ちゃんも喜ぶって、アベケンも言ったしな」
「みんな夕美ちゃんのことが心配なんだよ」
浩太にそう言われて、考える。
うーん、まぁ、別にいいか。
「しょうがねえな。絶対病室で騒いだりすんなよ」
こうして、夕美のお見舞いに行くメンバーは5人となった。