Dear:大切な君へ。
「おー、やっときた」
外に出ると、そこにはベンチに座ってジュースを飲んでいる4人の姿。
「ごめん、遅くなった」
謝りながら近づくと、
「いや、俺らも二人の時間邪魔して悪かったよ」
珍しく蒼佑が謝る。
こいつ、謝ることもできたんだ………。
「何言ってんだよ。夕美も喜んでたし、全然いいよ」
俺の言葉に、安心したような表情になる4人。
「じゃあ、これからもたまに一緒にお見舞い行ってもいい?」
かなが控えめにそういう。