Dear:大切な君へ。

「そっか。じゃあ部活終わったら二人でどっか出かけるか」




俺がそう言うと、




「ほんとに!?やったー!」




と言って足をバタバタとさせる。




「おいおい。埃が立つからやめろ」




苦笑いしながらそう言うと、




「だってだって、楽しみなんだもん」




と笑う。




「楽しみっつったって、もうちょっと先だろ?」




クリスマスまではまだ二週間ほどある。




「楽しみなんだからいいのー。早く2週間経たないかなぁ」




ランランと目を輝かせながら手帳を眺める夕美に、笑みが零れる。





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