Dear:大切な君へ。
「俺も、その日は何も予定入れないようにしとく」
「絶対だからね!!この日はちゃんと空けといて!」
「わかったわかった。っと、じゃあそろそろ帰るな」
時計に目をやると、17時を過ぎていた。
冬ということもあり、窓の外は真っ暗になっていた。
「うん。ありがとね」
「気にすんな。じゃあまたな」
「またね」
満面の笑みで手を振る夕美。
そんな夕美をみて俺は、すっかり元気になっているんだと思っていた。