Dear:大切な君へ。
その笑顔に、再び心臓が大きく鳴った。
「あ、じゃあ俺のことも健斗でいいよ」
俺がそういうと今まで黙っていた透が、
「アベケンって呼んだげて」
とニヤニヤ笑いながら言った。
「アベケン?」
「いや、いい、いい!アベケンじゃなくて普通に健斗でいいから」
慌てて透の言葉を訂正すると、
「うーん、じゃあ健ちゃんって呼ぶ!!」
楽しそうに笑いながら夕美はそう言った。
その瞬間、後ろにいる三人がニヤニヤと笑いながら俺を見ているのが分かった。
・・・・・あいつら、後で潰す。