Dear:大切な君へ。
「なぁ、起きろよ。夕美・・・・・頼むから目覚ませよ・・・・・っ」
「健斗くん、」
「これからたくさんいろんなとこに行くんだろ・・・・・約束したじゃねぇかよ・・・・・ちゃんと予定も空けてたんだぞ・・・・・」
「健斗くん!!」
夕美の父親に、肩を掴まれる。
「夕美は、亡くなったんだ・・・・・っ。もう、生き返ることはないんだ・・・・・!!」
「・・・・・う、ああああああああっ!!!!」
そのまま俺はその場に泣き崩れた。
・・・・・あれから、どうやって家に帰ったのか。
気づいたら俺は自分の部屋のベッドの中にいた。