Dear:大切な君へ。
何日経っているのかも分からない。
何もする気力がなくて、ボーっとベッドから壁を見つめる。
時々、ドアの向こうから母さんや親父の声が聞こえるような気がするけど、何を言っているのか全く頭に入らない。
夕美・・・・・どこにいるんだよ・・・・・。
なんで・・・・・死んじまったんだよ・・・・・。
「夕美・・・・・」
ゆっくりと体を起こす。
その時、視界に入った────カッターナイフ。
もういっそ、俺も夕美のところに行ってしまおうか………。