Dear:大切な君へ。


よろよろと立ち上がり、机へと向かう。




そして、カッターナイフを手に取り刃を出したとき。




「何してんだよ!!!」




怒鳴り声と共に、俺の左頬に鈍い痛みが走った。




「っ、」




「てめぇ、今これで何しようとしたんだよ!!」




見上げたそこには、険しい表情で怒鳴っている蒼佑と、その後ろにも同じく険しい顔をした透と浩太、そして今にも泣き出しそうなかなの姿があった。




そして蒼佑の手には、たった今まで俺が手に持っていたカッターナイフが握られていた。


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