Dear:大切な君へ。
失恋と片想い
そして、待ちに待った放課後。
「お疲れ様です」
蒼祐と透と浩太、そして俺の4人でバスケ部の部室に入る。
「ウーッス」
「お疲れー」
それぞれの先輩たちが練習着へと着替えながら返事をする中、
「あ、君たちが昨日入った部員か」
短髪の黒髪に、二重のパッチリとした目が印象的な人がこちらに歩いてきた。
「あ、そうです。昨日入部しました、高木蒼佑です」
「安倍健斗です」
俺がそう口にすると、
「あー、君が」
と俺の方を見て意味有りげな笑みを浮かべながら言った。