Dear:大切な君へ。
・・・・・なんだ?
すると、
「キャプテンの須藤樹(スドウイツキ)だ。よろしく」
といって須藤さんは手を差し出してきた。
「・・・・・よろしくお願いします」
俺と蒼佑が握手し終わると、
「ところで、」
と須藤さんは言葉を続けた。
「マネージャーに惚れて入ったからと言って、練習疎かにすることは許さないからな?」
不気味なくらいニッコリと俺らに・・・・・いや、正確に言えば俺に笑いかけながら言った。
・・・・・さっきの、「あー、君が」っていう言葉はそういう意味かよ。
チラリと透を横目で見ると、あからさまにそらされる視線。
コイツが言ったのか。