Dear:大切な君へ。
そんな夕美に苦笑いをこぼしながら、
「夕美が気にすることじゃねぇって言ってんだろ?別に先輩も怒ったりしてねぇよ」
と俺が言うと、
「いや、でも・・・・・ねぇ?なんていうか、せっかく12人も入部してくれてたのに」
なんとも言えない複雑な表情で夕美が言う。
「そんなに気にするなら、」
彼氏と別れろよ。
そんな言葉が、喉のすぐそこまで出てきそうになる。
でも、
「ん?」
そう言って首をかしげる夕美に、
「・・・・・いや、ちゃんとマネージャーの仕事やれよ」
さっきの言葉を飲み込んだ。