Dear:大切な君へ。
第二章

異変

その日も、いつも通り授業を受けていた。




次の授業が移動教室だったから蒼佑達三人と階段を下りていると、




「あ、いたいた!」




と言う声が後ろから聞こえた。




その声を辿るように振り返ると、そこには案の定夕美が立っていた。




「これ、部費の案内ね」




「おー、ありがと」




はい、といって手渡してくる夕美からそれぞれ受け取っていた時、




「そんでさ~」




ドンッ!




たまたま通りかかった女子の一人の肩が夕美にぶつかった。


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