Dear:大切な君へ。
―――――――――――・・・
「なーあ、入ろうぜ?バスケ部」
式が終わってからもしつこく俺を誘ってくる蒼佑。
「俺はいいよ。高校では帰宅部って決めてたから」
「絶対後悔するって!!!」
どうしても俺をバスケ部に入れたいのか、必死に説得しようとしてくる。
「っていうか、蒼佑はなんでこの高校きたの?蒼佑だって上手かったんだから特待とか来たんじゃねーの?」
すると蒼佑は、
「あー、うん。まぁまぁまぁまぁ」
と言葉を濁らせた。