Dear:大切な君へ。

「・・・・・何もないよ」




夕美がそう答えた瞬間、俺は夕美の腕を掴んだ。




「ちょっ、健ちゃん!何して、」




そのまま袖のボタンを外そうとすると、




「、やだ!!!離して!!!」




俺の腕を振り払おうと夕美が大きく腕を振る。




それでも男の俺の力には敵わず。




「・・・・・なんだよ、これ」




捲り上げた夕美の腕には、無数の痣があった。




痣だけじゃない、火傷したような跡も・・・・・。



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