Dear:大切な君へ。
変化
「・・・・・え?」
俺の言葉を聞いた夕美は、目を見開いて驚いていた。
「夕美が好きだから、これ以上彼氏に暴力振るわれんのも見てられねぇんだよ」
夕美の手のひらをギュッと握り締める。
「で、でも、そんな態度一度も、」
「最初は、夕美に彼氏がいるってわかってあきらめるつもりだったんだよ。けど無理だったんだよ」
俺の言葉に夕美は静かに耳を傾ける。
「だから、小学生みたいだけど夕美にちょっかい出して気を引こうとした。少しずつ夕美の中に俺の存在ができればって思ってた」
夕美の指に、自分の指を絡める。