Dear:大切な君へ。
―—————その次の日から一週間、夕美は学校に姿を現さなかった。
「なぁ、お前何も聞いてねぇの?」
休み時間、透がそう言って近づいてきた。
「なにを」
「何をってお前・・・・・夕美ちゃんのことに決まってんだろ」
呆れた表情をしながらそういう透に、
「いや、何も」
と答える。
「なーんか、事件とかに巻き込まれてなければいいけどな」
不安げに呟いた蒼佑は、意味もなくケータイの電源を入れたり切ったりしている。