Dear:大切な君へ。

「じゃあさ、見舞い行ってこいよ」



昼休み、ごはんを食べながら蒼佑がそう提案してきた。




「見舞いって・・・・・場所わかんねぇんだけど」




「はぁ!?んなもん誰かに聞けばどうとでもなんだよ!!行くぞ!!」




まだ弁当を食べ掛けの俺を引っ張り上げ椅子から立ち上がらせると、蒼佑は足早に教室を出ていく。




つられるように俺もそのあとをついていき・・・・・。




「で、あたしのとこに来たってわけね」




ドーン、と効果音でもつきそうな感じでかなが仁王立ちして腕を組みながら言った。




「まぁ、はい。そういうわけです」




何故か小さくなる俺と蒼佑。




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