Dear:大切な君へ。
「・・・・・ここか」
部活が終わった後、俺は地図を元に夕美の家へと行った。
そこにはごく普通のマンションが建っており。
ピンポーン。
メモに記された部屋番号のインターフォンを押すと、
「はーい」
と言って中から誰かがこちらに向かってくる気配がした。
「はいはい、どちらさん?」
そう言って開いたドアから顔を出したのは、おそらく夕美の母親だろう。
目がぱっちりしているとこや雰囲気がなんとなく夕美とそっくりだった。