Dear:大切な君へ。
「が、学校に行くのもっ、怖いっ・・・・・‼」
「・・・・・俺が、そいつから守ってやるよ」
「・・・・・う、うあああああ!!!」
夕美は今までの恐怖感が爆発したのか、俺にしがみついてたくさん泣いた。
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泣きつかれたのか、それとも今までろくな睡眠が取れてなかったからなのか、数十分後にはベッドに横たわり寝ている夕美。
無防備にも顔は隠さずに寝ているから、今度ははっきりと顔が見えた。
そこには痛々しい無数の痣と傷跡があった。
ただでさえ殴られて目が腫れていたのに、泣いたせいで余計腫れた瞼にそっと触れた。
「ん・・・・・」
少しだけ顔を歪めた夕美に、ドキっとして慌てて手を離すと、タイミングよく夕美の母がドアから顔を覗かせた。