Dear:大切な君へ。
取り戻した日々
「迷惑をおかけしてすみませんでした!」
放課後、部活の時間。
二週間ぶりに部活に顔を出した夕美は、みんなにそう言って頭を下げた。
まだ顔には少しだけ痣がのこっているが、随分と治っていた。
あれから俺は放課後、部活が終わったあとに夕美の家に毎日通った。
最初はやっぱり元気はなかったが、少しづつ元の夕美に戻っていった。
「何があったかはわからないけど、無事でよかった!」
かなはそう言って夕美に抱きついた。