Dear:大切な君へ。
「ほんとに、すみませんでした」
「あ、ちょっと泣かないでよー!」
「怒ってない!怒ってないから!ね、須藤!」
絢さんから急に話を振られた須藤先輩は、
「お、おう。まぁ何もなかった………ってことではなさそうだけど、また戻ってきてくれて嬉しいよ」
動揺しながらも、そういった。
みんな、夕美に何かあったということは気づいているけど、何があったかは聞かない。
無理に聞くつもりはないんだろう。
不意に、夕美と目が合った。