Dear:大切な君へ。
第三章
繋がる心
熱が下がった翌日。
学校に着いた俺は真っ先に夕美の教室へと向かった。
「鈴村夕美いる?」
教室のドア付近にいた女子にそう声を掛けると、
「あれー?さっきまでいたんだけど・・・・・」
教室を見渡しながらそう言った。
トイレか?
「わかった。ありがとう」
そう言って俺は夕美の教室を後にする。
また休み時間にでも来るか・・・・・。
だけど、休み時間に夕美の教室に行っても夕美の姿はどこにもない。
学校に来ていることは来ている。