Dear:大切な君へ。
「お前それ、避けられてんじゃねぇの?」
夕美の教室から戻ってきた俺に話を聞いた蒼佑は、バッサリとそう言った。
「お、前なぁ・・・・・人が考えないようにしていることをよくもズバッと・・・・・」
「いや、だってそうだろ。さすがに休み時間ごとにトイレ行くってなくね?」
心のどこかで思っていたことを言われて、言葉に詰まる俺。
「お前何かしたんじゃねぇの?」
そう言われて思いつくのは、熱で倒れた時の保健室での出来事。
・・・・・やっぱ引かれたか?
うざがられた?
「なぁ、蒼佑。俺どうすればいい?」
「知らねーよ。ってかお前そんなキャラだったか?」
ケータイをいじりながらそういう蒼佑。