月夜の桜

そして退院の日が来た。
私は大樹を家に連れて行くことにした。
私達が一緒に暮らしていた部屋に。

静香「ここが私達の家だよ。覚えてない?」

大樹「ここが…俺の家…わからない…。」

静香「とにかく入ろう。」

私達は家の中に入っていった。
いつも明るく話していたのに、今は静かな生活。
まるで最初の方みたいだった。

静香「今お茶入れてくるから待っててね。」

大樹「わかったよ…。待ってるね。」

私がお茶を入れてる間に大樹は、部屋を見て回ってた。

大樹「この写真って?」

静香「私達の思い出の写真だよ。」

大樹「思い出…。俺こんな幸せな生活送っていたのか?」

静香「そうだよ。私達はラブラブだったんだから。」

だんだん楽しい会話がなってきた。
いい感じに記憶が戻ってきてるのではないかと。
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