月夜の桜

次の日。
私の携帯に名前の無いメールが届いた。

「お前の男はあの事故で死ななかったようだな。爪が甘かったよ。だが、次は容赦はしない。必ず、男の命、そしてお前の命もこちらが奪ってみる。」

私は、このメールを大樹に見せた。

大樹「何なんだこのメール…。静香、大丈夫か?」

静香「大丈夫。いったい誰からの、メールなのかさっぱり。」

大樹「心配しなくていいよ。俺が静香を守る。」

大樹の今の言葉は、記憶がなくなる前に私に言ってくれた言葉。
言われたときは、昔を思い出した。
そして、私達はまた出かけた。
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