月夜の桜

絵里「そいつは、昔私に婚約してきた。私はその時うれしかったよ。だけど、大樹は私を裏切り、そして捨てた。」

静香「それだけの理由で大樹を殺そうとしたの!?可笑しいよ!」

絵里「可笑しくない!別れを告げられたときは、ショックだったよ…。それから私は、大樹を殺そうと決意し、そしてあの事故を起こした。」

静香「あなた、やっぱり可笑しいよ…。確かに婚約してから別れるのは辛いよ…。私もあなたと同じ経験した。でも、殺したいなんて思わなかった!」

その時私は、絵里さんに地面に倒され…。

絵里「黙れ!私は大樹と、普通に付き合っているあんたが憎いよ。…そうだ…あんたを殺せば、大樹は一人ぼっちになるよね…。」

そう言って絵里さんは、刃物を私に向けて、襲い掛かってきたその時!

パシン!

目を開けると、大樹が絵里さんの頬を叩いていた。

大樹「馬鹿なことはやめろ!絵里さんに俺が何をしたのかは記憶に無いけど、これ以上自分の罪を増やすな!自分の人生を捨てるな!」

大樹の言葉が絵里さんに届いたのか、絵里さんは刃物を地面に落とした。
そして、警察が到着して、絵里さんを連行しようとした。
その時大樹は…。

大樹「絵里さん。人生はまだ長いんだから、やり直して記憶が戻ったら誤りに行くよ。」

絵里「ありがとう…。」

そう言って絵里さんは、行ってしまった。
< 42 / 43 >

この作品をシェア

pagetop