信じているのは…


「おっ来た来た!」

「おっせーよ!」

「逃げずに来たんですね」

「逃げねーよあと原田遅いは余計だ馬鹿」

「なっ!馬鹿とはなんだよ!馬鹿って!」

「本当のこと言っただけじゃんねー平助?」

「うんうん左之さんって顔は良いのに馬鹿だからなー」

「勿体無いですよねー筋肉馬鹿なだけに」

「本当に原田って筋肉馬鹿だよね」

うんうんとあたしと沖田と藤堂で頷いていた

「俺ってそんなに馬鹿なんだ……」

「原田さんうざいし、早く始めたいからどいて?茸栽培なら道場の隅でやってくんない?」

原田がいじけて茸栽培し始めたの

自覚なしの馬鹿って終わってるよね

「ほらほら左之さんどいたどいた」

あっ藤堂に蹴られて隅っこに転がった原田

「よし!じゃあ始めるか!うーんとさく「おい!総司!!お前また"アレ"盗んだろ!!」って土方さん!?どうしたの?」

いきなり乱入のクソ方邪魔すんなや


「ちょっと土方さん邪魔しないでくださいよーちょうど今朔弥と試合始めようとしたのにー」

沖田また盗んだんだ…
土方が俳句を書いているんだよね
"豊玉発句集"ってやつ

土方って下手なのに趣味なんだよねー

で、沖田がそれをしょっちゅう盗んで土方をからかって遊んでいるんだよねー

「ん?総司お前朔弥と試合すんのか?」

「そう私は言いましたよ?」

「ふーんじゃあ俺も見るか」

「別にいいですよ土方さん」

あれ?あたしを置いて話が進んでいるし


まっいっか
これで勝てば土方にあたしが本当に強いかわかってもらえるんだよな?

よし!がんばろ!



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