信じているのは…


「あ…鬼の気配わっと…」

おいたいた


雪白家と来ると結構大きい気配がするんだよね

とにかくあたしはその気配を追って行った




みっけた

ってええ!!??

千鶴ちゃんが羅刹に襲われかけているし

ちっ…

「千鶴ちゃん!!!屈んで!!!」

「へ?きゃっ!!!」

ズシャァッ!!

「ぎゃああああっ!!」

グサッ!

「ぎゃああっ!!」

ブスッ!

「ぎゃああああっ!!」

ふぅ

終わった終わった


「千鶴ちゃん大丈夫?」

「へ?あなたは誰ですか?」

「新選組諸子調役兼監察方の如月朔弥だよ。質問している暇は今は無いんだ。君は雪白千鶴だよね?」

千鶴ちゃんは酷く驚いた様で、目をまん丸に開いた

「新選組!?あ、あたしは雪白千鶴ですけどなんであたしのことを?」

「それは後で話す。とりあえず今は雪白の姓だと色々まずいから、絶対に雪白を名乗らないで!!いいね?」

とにかく土方達が来る前に終わらせないと

気配を探ると後もう少しでここに来るし!!

「はっはい!!」

「うん。じゃぁ、もし名前を聞かれたら雪村千鶴と名乗ってくれない?いい?名前を聞かれたらだからね?」

「は、はい!!」

「よし。あとは俺に任せて?詳しいことは後々話すからさ」

「わかりました」

「おい朔弥なにしている」

ふぅギリギリ間に合ったな

「"アレ"に襲われていた子がいたから助けただけだけど?」

「まさか"アレ"を見たのか?」

「それはわからないとりあえずこの子屯所に連れて行ったら?」

「あぁそうだな」

「山崎いるか?」

「ここにいるよ」

「後片付け頼む」

「了解」

「総司と斎藤はとりあえず新選組だとばれないように隊服とか取れ」

「土方さんに命令されるのは嫌だけどまぁいいよ」

「承知した」

「朔弥はそいつを連れて行け」

「はいよー君行くよ?」

あたしは烝に目配せしたら烝が少し驚いたように目を少し見開いていた

「は、はい」

だいぶ怖がっている千鶴ちゃんを連れて土方達より先に屯所に戻ることにした


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