信じているのは…
月が真上に来た頃ーー
「副長ー如月ですよー入りますー」
また返事無視して入りましたよ。はい
「朔弥っ!てめっ!……はぁ、で?何だよこんな夜中に。襲って欲しいのか?」
「俺そんな趣味じゃないんで遠慮します。そんなことより、彼女どうします?」
「彼女?あぁ、あの餓鬼か。やっぱ女なんだな。」
「さすが百戦錬磨のエロ大将」
「うるせぇ。で、あいつか…場合によっちゃ斬る」
やっぱね…
「副長ー彼女斬ったら新選組潰れるよ?」
「あ?何でだよ?てかお前あいつになんか聞いたのか?」
「当たり前監察方として働いたかんね?んで、彼女の本名は……雪白千鶴」
「あ?雪白って、まさか………」
顔が青くなってきた土方
めっちゃ面白いんですけど(爆笑)
「そうだよ?彼女は雪白千鶴。その名の通り、あの子は三大貴族の一つ雪白家の娘。しかも、本人は知らないんだけだね、彼女本家の長女だよ。そんな子を斬ったらどうなるか土方位ならわかるよね?」
笑いながらいったあたし
「マジかよ…だが、羅刹を見られたからな。どうしたら…」
そんなこと簡単じゃん
「彼女の監視を兼ねて新選組に置いたら?」
「その手があるか。女人禁制のウチだが、男装を続けさせればいいことだしな」
「そうしなよ。あと、彼女分家の綱道のところで育てられたらしいから自分が本家の人間だとわからないみたい。だからこのことは内緒ね?それと、彼女には雪村千鶴と名乗るように言ったんだ。偽名のほうがめんどくさいことはないしね。最後に、彼女が京にいる理由は雪白綱道を探しているみたい」
「そうか…お前本当に忍なんだな」
「え?なにそれ副長殺すぞ?」
「悪い悪い。ありがとうじゃあ戻れ」
「はいよーばいー」
こうして報告は終わった