信じているのは…

あれから着物を買いまた町を歩いている


「そういえば朔弥」

千鶴ちゃんが話しかけてきた

「ん?なぁに?」
「さっき呉服屋さんで買っていた着物女の子ようでしょう?女の子にあの着物あげるんですか?」

少ししょぼーんて聞いてきた千鶴ちゃん

「違う違う、あれね俺の仕事用の着物にする予定なんだ。俺さ監察方っていう仕事しているから潜入捜査もするわけ。で、その潜入捜査は女の方がやりやすいから女用も買っているんだ」

「え、そうなんですか!?朔弥って女装もするんですね。見てみたいです」

ホッとして聞いていた千鶴ちゃんだが、あたしが女装(?)すると聞いて目がきらきらし出した千鶴ちゃん…

「今度俺が女の格好して町に出掛けようか。もちろん千鶴ちゃんも女の格好してね?」

「え、私が女の格好ですか?!私今持っていませんよ?!」

あわあわしだした千鶴ちゃん

「大丈夫。俺の貸すから」

「え、、、じゃあ、今度行きましょう」

「うんそうだね。土方に言っておかないとねー」

久し振りに女の格好で出掛けるなー
楽しみだ!


「あ、鍛冶屋さんに行っていいかな?」

「あ、イイですよ!」

「んじゃぁ、あそこのお店に行くね?」

「はいっ!」


「あ、千鶴ちゃん少しお店の中見ておいで?」

「はいっ!わかりました行く時に教えてください!」
「分かったよーじゃあ、宜しくね」

千鶴ちゃんは鍛冶屋にあまり来たことないのか物珍しそうに見ていた

「親父さーん頼んでいた苦無出来た?」

「おっ!朔弥はんやないどすか!頼まれたものきちんと作っておきましたよ!」

「おっ、ありがとうございます!ここの苦無切れ味が良いんだよねー」

「それはありがとうございます!はいっ苦無どすよ」

「はいよーじゃあはいっお代」

「ありがとうがざんしたー!」

「千鶴ちゃん、欲しいのなんかあった?」

「いえ、あたしはこの小刀で大丈夫です!」

「そう?それにしても千鶴ちゃんの小刀立派だよね」

あれか?雪白家に伝わる家宝の小刀だよね
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