信じているのは…


何か向こうからすっげード派手な女の人がやってきた

何で俺?

「あらっ!朔弥はんやないどすか!お久しぶりありんすね!」

「あ!小百合さんじゃないですか。お、お久しぶりですね」

「もうっ、朔弥はんったらお硬いんですからぁ、今日久々にうちの店来てくだはりませんかぁ?お安くいたしますんよぉ?」

めっちゃ猫撫で声で、キンキンうるさい声
この女は前に仕事で情報収集するために長州が溜まっている角屋の花魁で、あたしがが酔わせまくって情報を聞いた女だ。それ以来あたしに会う度に彼女面っていうかしつこく迫ってくるんだよね


「い、いえ今日は連れがいるんで」

「お連れはんどすか?いないどすか」

「あれ?千鶴がいない……!!」

「そんなん後でよろしゅうやないどすか」

「うるさいっ!っ!」

「きゃっ!」

あたしはパニックになりかけそうになったが、落ち着いて腕に胸を押し付けてくる女をほぼ突き飛ばすような感じではなし、猛ダッシュしだした


千鶴ちゃん!無事でいて!




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