信じているのは…
「や、やめてください!!」
あたしは抵抗しているけど、男の人の方が力が強くて無理だ
どうしようこのままじゃお父さんにもらった小刀が……!!!
しかも、
ガシッ
「お前女みたいに細いな?なら抱けるか。お前俺の相手しろ」
腕を掴まれて襲われそうまでになっている
ホントにどうしよう!
その時
「千鶴ちゃん!」
ガシッ
へ?誰かが男の人の腕を掴んでいる
しかも聞き覚えのある声だな…
「千鶴ちゃん大丈夫?」
「へ?さ、朔弥?」
あたしの目の前にいるのは朔弥だった
「え?うん朔弥だよ?」
少しうん?って顔をした朔弥
「ど、どうしてここに?」
「え?だって千鶴ちゃんがいなくなっていたから探したんだよ」
よくよく見ると朔弥は少し息切れして汗をかいている
そこまでしてあたしのことを探してくれたの?