信じているのは…
「ハァ…ハァ…….さ、朔弥…まだ走るの?」
走り出してから1時間位たって沖田が聞いてきた
「え、もう疲れたの?早くない?」
あたしは全然息切れしてないのに沖田は物凄い息切れしている
「これでも体力ある方だよ!朔弥がそれ以上なんだよ」
えーえ、何か化け物って言われている気分ー
「えーひどいねーこんなのうちの家じゃあ普通だよー。因みに7歳からこれをやってるよ」
「はぁぁああ!?え、ちょっ、朔弥の家なんなの?!」
沖田キャラ崩壊なう
「うーるーさーいー舌噛むぞー」
「つか、本当もうマジで無理だ…」
うるさいなー
「じゃああそこの川で休憩を兼ねて釣りをしよー」
「ほーい」
走って川まで行って釣竿は無いから枝で代用した
「釣れたら朝ご飯にしちゃえー」
「そうだねー」
それからほのぼのと釣りをしていた
「朔弥ってさー」
いきなり沖田が話しかけて来た
「ん?」
「朔弥って男の名前じゃない?本名って何?」
「本名教えると色々面倒なんだよねー」
「新選組に害は無いよね?」
「んー害は無いけど色々面倒くさいことになるから聞かないでねー。ま、そのうちわかると思うけどー」
「わかった。もし新選組に害が出たら斬っちゃうからね」
「おー斬れたらねー。っと、一匹ゲットー」
「あっ、速すぎーどうすれば魚釣れる?」
「えーと、こうして、こうするのー」
あたしのことを話す時はきっと幕府が朝廷と何か起こってしまった時だろう…
その時まで新選組に居られるかどうかわからないけど、何があってもあたしは千鶴ちゃんを守る。
たとえ命を落としたとしても………