信じているのは…


「吉高さーんまだ吐いてくれないのぉ?俺飽きたんだけどー」

あれから肩まで同じようにしてあげた
あたし偉くね?

「な……ら…殺せ……」

ゼェゼェと息切れしながら言う吉高

「もーなんでこんなに長州とかの奴らってしぶといんですかねーま、楽しめるから俺はいいんだけどねぇー」

「さーてと次は何処をやろうかなー?また腕?背中?腹?足?それとも……大事なところ?」

あたしは金槌を肩に置くような感じで吉高を見下ろした

「あーもー飽きたーじゃあ、心理戦に持ち込みますかー」

あたしは吉高の前に屈んだ

「ねー吉高さん。あんたさあこのまま我慢すればお仲間さんが助けに来てくれると思っているでしょ?」

だってまだ瞳に"希望"が残っているように見えたから

「当たり前だ……絶対に…俺の仲間が…迎えに来てくれる」

「えーならさーなんでまだ来ないのー?普通迎えに行くならもう来てると俺は思うけどー」

「さ、作戦を…立てているんだろ…」

「作戦ねー怖い怖い。あんたを助けに来たところで長州の奴らはどうせ俺らに捕まってお前とおなじことをするよ?この俺が。てかその前に作戦立ててももう来てると思うよー?だからぁー君はーそのお仲間さんとやらに捨てられたんじゃないのー?どうせあんたなんて捨て駒も同然でしょー?捨て駒位ならいくらでも捨てられるしねーほら聞いて見てー?屯所の中は静かだよー?もし、君のお仲間さんが来るならもうちょっと騒がしいだろうねー。あーあ捨て駒けってーい!おめでとう。君はもうとっくの昔から捨て駒として働かせられているんだよー?」

「あはははははははは!捨て駒なんてこの世の負け組じゃない!主人や仲間に見捨てられているのにもあんたは気づかずー上の人間に尻尾を振って?んで、捕まちゃえば即バイバイで、後は情報を吐かないでね?ってか。かわいそーにねー仲間のために頑張ったのにこうも、簡単に捨てられちゃってー残念だねー?で、あんたは奥さんいるんだっけ?あ、子供もいたねーでもー逃げられちゃってるんだねーそっかーかわいそーにねあんた主人や仲間だけではなく奥さんと子供にまで嫌われちゃったんだねーそりゃそうだよねーだってもし自分たちも新選組に捕まったらどうなるか位わかってるだろうしねぇー頭のいい奥さんだねー旦那さんは幕府が天下を取っている今に長州に協力してわざわざ命を縮めるようなことをたくさんしちゃってー馬鹿な人だねー」

吉高を見ると泣いていて鼻水と涙が出ていてとても汚い

「んもー吉高さん汚いよー。やめてよねー俺の服が汚れちゃうからさー」

あたしは吉高の頭を気絶しない程度に蹴った

「で、まだ吐かないの?もういい加減疲れたでしょー?早く吐いて楽になりなよー殺してあげるからさぁー」

「ぐっ……」


吉高は悔しそうな顔をした

そんな泣き顔で悔しそうにしても気持ち悪いだけだっつーの







そして、口を開いた


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