信じているのは…


るんるん♪

すっすむーすっすむー
はっやくあーいたーいなー
あ、でもいきなりだから怒られちゃうかな?
烝って怒ると怖いしー


スキップしそうな勢いで歩いていたら、

「きゃあっ!!やめてください!!」
ん?

なんだ?
キョロキョロしていると、近くにあたしより年下の甘味屋で働いているらしい女の子が4人の浪士に絡まれていた。

「うるせぇ!この日の本を守るために働いている俺たちの袴を汚すなんてなにごとだぁ!!」

あらら
絡まれてやんのー
周りみると誰も助けようとしないし、女の子は浪士に連れ去られそうだし?

ここはあたしが助けてあげるかぁ

「ちょいちょい。そこのお侍さん?」

「なんだぁ?坊主、俺たちに歯向かうなんざ許されねぇぞ!!」

「今なら土下座で許してやるよ」
うぜぇ!!
もういいやー
さっさと倒してずらかろう
新選組も来ちゃいそうしね

あたしは4人が喋っている間に1人目を峰打ちにした

「おいおい坊主ゥ?なんだ?俺たちが怖くてしゃ「うるさい」ぐふっ!?」

あと4人

「て、てめぇ!!なめん「はいはいうるさいよ?」ぐほぉっ!!」

よっわ
もうちっと強いやついないの?これじやぁつまんないよぉ〜

「き、貴様ぁ!!!」
そう言ってヤケになりながら残りの1人は突っ込んできた

「邪魔だよ?もう少し強くなってから俺に挑んでね?」

「ぼきゃぁつ!!」


ふぅ…おーわったー

「あ、あのぉ…」

ん?
「あ、大丈夫だった?」

ふるふると首を振る可愛い女の子

「あ、ありがとうございました。おかげで助かりました」
かわいいなぁ
「ううんとんでもないよ?大丈夫ただ俺が助けたかっただけだし?」

くすっと笑い返したら
女の子は顔を真っ赤にした
「本当にありがとうございました!」

「いいえ。じゃあ、俺はこれで」

「はいっ!このご恩は一生忘れません!!」

そう言って彼女と別れた

で、暫く歩こうとしたら、


「貴方お強いですねぇ?ちょっとご同行お願いしますね?」

え…まさかの?
願ったり叶ったりだな


そう
あたしの目の前にいるのはあの有名で、あたしが今からそこに行こうとした場所の奴ら
しかも…………





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