隣の仲介屋
あたしはアイスのパッケージを開けながら言い返す。
「もう決めたの〜晋ちゃんや陽や羽月のサポートを頑張るって」
あたしが言うと晋ちゃんは微笑む。
最後の一口を食べて、棒を舐める。
昔からチョコのアイスの時は絶対最後まで食べるんだ。
小さな子供みたいに。
「あたしも何か頑張りたいんだ。皆みたいに」
バスケを頑張る陽や晋ちゃん。
生徒会もバスケも頑張る羽月。
サッカーを頑張る武田や沢村先輩。
あたしだけが中途半端。
「じゃぁ、頑張れよ」
晋ちゃんはそう言って笑う。
陽と同じ、眩しい位の笑顔。
いつの間にかもう日焼けしちゃってる。