僕と甘口レアな ラブはいかが?
「エリック、お正月よ。日本の新年はしとやかに、が伝統なのよ?」

「そうだね、ハッピーニューイヤ-とは違うよね。こういう雰囲気に憧れていたよ。君と新年を祝えて嬉しいよ。」

「私もよ、エリック。」

「君の誕生日は確か今月だったよね?」

「ええ、そうよ。」

「少し早いけど、先に渡したい。バースデープレゼント、僕から君へ。」

「まあ、エリック、本当?開けてもいいかしら?」

「どうぞ。」ダイヤモンドのリングだった。

「受け取ってもらえる?」

「エリック、このリングはバースデープレゼントなの?」

「そうだよ、毎年ひとつずつ送るつもりだから、楽しみにしていて。」

「ありがとう、エリック、とっても嬉しいわ。」

「僕が指にはめてあげろう。左手を出して。薬指だとエンゲージリングになるけど、こうして中指なら普段やっていても君の負担にならないだろう?」

「エリック、こういうちょっとした配慮って、日本の男性でもなかなか出来ないことなのに、驚いたわ。」

「ふふん、そうだろうそうだろう。君にそう言われて僕も嬉しい。今年は良い年初めになった。」

彼は悦に入ったようだった。

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