★FAN★
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怒りと大切な意志によって、起こる目覚めの時、一瞬だけ眠れし力は蘇る。

紅い光を纏う剣を持つ者が、何かを空高くまで斬り上げて行き、焔の翼を生やし巨大な鳥の姿をして敵を地にたたき付けた。

《？？？？》

　　　　　　　――――




「うぅ…、今のは一体…何だったんだ…？」

目が覚めて、今夢見ていた光景に頭をに手をつき考えていた。しばらく考えているとそちらの問題よりもふと別の疑問が頭を過ぎる。

「なんで生きてんだ？渦潮に飲まれて沈んだはずじゃあ…。

この大陸は沈んでいたはずだから人が住んでいるわけはないはずだ」


寝かされていた床から立ち上がって、この建物の外に出ると、そこには想像もしなかった景色が眼に映る。

澄んだ空に眩しい太陽の光。汚れが無い自然、異種の存在が及ぼす影響など受けていないと感じさせる。


「運命は廻り出したのぅ…。御主は何かの光を感じる。なんたろな…？」

いつの間にか自分の後ろにお婆さんが何かを抱えて立っていた。寝ていた家はどうやらお婆さんの家のようだ。

お婆さんは抱えた荷を持ったまま家に入ると、作っておいたおにぎりを二個出して、「食いなされ」と差し出した。

おにぎりを食べると、お婆さんにこの大陸についての話を聞き始めた。


「長い話になるが…いいかね？」

「はい…、聞かせてもらえるなら」


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