★FAN★
晴れ去った霧が、先程とは別の色で漂い始めると、メイリンが悪戯な笑みを浮かべる。
‡ミストリジェイス‡
その霧がこの一体全てを覆うと、エング達はそこから特定の部分だけを残し、その霧とともに消え去った。
ヤンクスのあの形態に驚きはしたが、女性陣も見慣れない魔法を使い戦場に立つ…。一体この大陸はどうなっている。
どうなっている?違う、この大陸はリグレン等とは違い、魔物たる異種の存在が強すぎ、それに対抗していた人もまた強くなっただけだ。
ヤンクスとやり合えたのも雷形態でなかったからでもあった。この大陸では、兵士にすらなれなさそうだ。
「お〜ぃ、リオン。いくぞ〜」
またぼーっとしていたようで、いつの間にか証明するものが集まっていて、三人が先に進んでいた。
自分の弱さが悟られぬように振る舞い、走ってそれに付いていくと、森の中から不穏な気配を感じた。何かどす黒い、ただ殺気に見られた危機たる気配が…。
ヤンクスも仕切に周りを気にしてもいる。リルとメイリンが気付いていない様子をみると、殺気を向けられているのは俺とヤンクス…、このどす黒さなら俺なんかでは勝てるわけがない。
ヤンクスに頼りながら戦う?それなら俺なんかが、死んだ隊士を遺して生きる価値なんかが無い。
俺が俺自身のために生きなければ…、死去したものに報いがない。もっと…、もっと力が欲しい!
‡ミストリジェイス‡
その霧がこの一体全てを覆うと、エング達はそこから特定の部分だけを残し、その霧とともに消え去った。
ヤンクスのあの形態に驚きはしたが、女性陣も見慣れない魔法を使い戦場に立つ…。一体この大陸はどうなっている。
どうなっている?違う、この大陸はリグレン等とは違い、魔物たる異種の存在が強すぎ、それに対抗していた人もまた強くなっただけだ。
ヤンクスとやり合えたのも雷形態でなかったからでもあった。この大陸では、兵士にすらなれなさそうだ。
「お〜ぃ、リオン。いくぞ〜」
またぼーっとしていたようで、いつの間にか証明するものが集まっていて、三人が先に進んでいた。
自分の弱さが悟られぬように振る舞い、走ってそれに付いていくと、森の中から不穏な気配を感じた。何かどす黒い、ただ殺気に見られた危機たる気配が…。
ヤンクスも仕切に周りを気にしてもいる。リルとメイリンが気付いていない様子をみると、殺気を向けられているのは俺とヤンクス…、このどす黒さなら俺なんかでは勝てるわけがない。
ヤンクスに頼りながら戦う?それなら俺なんかが、死んだ隊士を遺して生きる価値なんかが無い。
俺が俺自身のために生きなければ…、死去したものに報いがない。もっと…、もっと力が欲しい!