★FAN★
「すまぬ、待たせたな。リエベル長官、その二人が選出した者か?」
リエベル長官は、黄色の髪は地につくぐらいまで伸ばし、目はきつく敵には容赦しない性格に見える。
「初めまして、リオン・ギィス高隊士。貴方を支える副官をこちらの二人からお選びいただきたい。
これからはプライベート以外は供に行動するので慎重にお選びください。
今は繁忙となっていますので、私はこれで…」
リエベル長官は軍議室から出ていった。残った二人は笑顔でそこにいるが、今の話を聞いて内心は自分がなりたいと私利私欲を隠している。
女性の方はリース・プリシラ、能力は自らに宿る力を具現化して攻撃する魔法を用いる。歳は少し上、自分と同じで若き秀才を現したのだろう。
男性の方はエグゼル・ブレイザー、風絶流の槍使い。突くのではなく穿つその刃は、風の気力を鋭く纏わせて放たれる。二人とも戦力に置いては、天秤にかけても偏りはない。
気の合う性格がわかるわけでも無いため、今選べと言われたところで慎重に選べるわけがない。
「グランツ様…、二人ともと云うのは無理でしょうか?
今すぐでとは決められません」
選択肢の中から一つを選ぶなどリオンには苦手だ。だが、何れくるかも知れないその状況では、どうなるわけでもない。
少し国王の顔がくもるがすぐに穏やかな表情になり、話をまた始める。
「いいであろう、その代わりじゃが…、少しばかり言ってほしい場所がある。それが条件だな」
「わかりました。ありがとうございます、グランツ様。
その条件は明日でもよろしいですか?何を出されても承諾いたします。それが何かをわかりはしませんが、彼らと親睦を深める方を…。今日はこれで」
頭を下げて二人を連れて軍議室を出て、中に設けられた食堂へと足を運んだ。
リエベル長官は、黄色の髪は地につくぐらいまで伸ばし、目はきつく敵には容赦しない性格に見える。
「初めまして、リオン・ギィス高隊士。貴方を支える副官をこちらの二人からお選びいただきたい。
これからはプライベート以外は供に行動するので慎重にお選びください。
今は繁忙となっていますので、私はこれで…」
リエベル長官は軍議室から出ていった。残った二人は笑顔でそこにいるが、今の話を聞いて内心は自分がなりたいと私利私欲を隠している。
女性の方はリース・プリシラ、能力は自らに宿る力を具現化して攻撃する魔法を用いる。歳は少し上、自分と同じで若き秀才を現したのだろう。
男性の方はエグゼル・ブレイザー、風絶流の槍使い。突くのではなく穿つその刃は、風の気力を鋭く纏わせて放たれる。二人とも戦力に置いては、天秤にかけても偏りはない。
気の合う性格がわかるわけでも無いため、今選べと言われたところで慎重に選べるわけがない。
「グランツ様…、二人ともと云うのは無理でしょうか?
今すぐでとは決められません」
選択肢の中から一つを選ぶなどリオンには苦手だ。だが、何れくるかも知れないその状況では、どうなるわけでもない。
少し国王の顔がくもるがすぐに穏やかな表情になり、話をまた始める。
「いいであろう、その代わりじゃが…、少しばかり言ってほしい場所がある。それが条件だな」
「わかりました。ありがとうございます、グランツ様。
その条件は明日でもよろしいですか?何を出されても承諾いたします。それが何かをわかりはしませんが、彼らと親睦を深める方を…。今日はこれで」
頭を下げて二人を連れて軍議室を出て、中に設けられた食堂へと足を運んだ。