★FAN★
そういえば、重たい空気の中で二人をよく見ていなかった。
黒い流れる髪が彼女を明るく見せ、表情は常に笑顔で暗き心はまったく見えない。細身の彼女が戦場にでるなど、知らない人間は思いもしないはずだ。
エグゼルの方がリオンより慎重が高く、髪の毛は単発。筋肉ががっちりしているように、着ている薄着から見てわかるほど、しっかりと鍛練しているようだ。
「二人には自己紹介をしてなかったね。
明日から十二重隊の将となるリオン・ギィスです。ここの事では二人の方が先輩ですので、最初はお世話になると思いますが、これからはよろしく」
「いえいえ、実践ではこちらが学ぶ方が多いと思います。互いに協力しあいましょう」
「そうですよ、リオン様。互いに知勇を高めていってこそ、軍の指揮が上がるというものです。
私達が協力するのは当たり前のこと。こちらこそよろしくおねがいします」
改まったご挨拶はこれでおしまい。後は二人のここでの生活や、魔法に関しての初歩的な智恵。風絶流の修練の内容等、私事の話のやりとり。これが一番、互いを知るいい方法だ。
明日はいよいよ儀式ということもあって、日の暮れぬまに別れ、与えられた部屋へと宿から移った。
黒い流れる髪が彼女を明るく見せ、表情は常に笑顔で暗き心はまったく見えない。細身の彼女が戦場にでるなど、知らない人間は思いもしないはずだ。
エグゼルの方がリオンより慎重が高く、髪の毛は単発。筋肉ががっちりしているように、着ている薄着から見てわかるほど、しっかりと鍛練しているようだ。
「二人には自己紹介をしてなかったね。
明日から十二重隊の将となるリオン・ギィスです。ここの事では二人の方が先輩ですので、最初はお世話になると思いますが、これからはよろしく」
「いえいえ、実践ではこちらが学ぶ方が多いと思います。互いに協力しあいましょう」
「そうですよ、リオン様。互いに知勇を高めていってこそ、軍の指揮が上がるというものです。
私達が協力するのは当たり前のこと。こちらこそよろしくおねがいします」
改まったご挨拶はこれでおしまい。後は二人のここでの生活や、魔法に関しての初歩的な智恵。風絶流の修練の内容等、私事の話のやりとり。これが一番、互いを知るいい方法だ。
明日はいよいよ儀式ということもあって、日の暮れぬまに別れ、与えられた部屋へと宿から移った。