溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
そんな類と雅の目線に釣られるようにして悠の方を見れば、悠は今にも暴れだしそうな程鋭い目でこちらを見ていた。
ゆ、悠……!?私が雅に構われるのがそこまで嫌だったなんて……!
思わず、パッと雅の腕から抜け出して、悠の前までいって正座すると、悠が目を真ん丸にさせた。
「悠、ごめん!」
「は?い、いきなり何だよ……?」
訳わかんねえ、とたじろぐ悠。
「……悠が不機嫌なの、私と雅が一緒にいるからでしょう?」
「っ!それは……!」
「ごめんね……悠の雅を取るつもりとか、そういうわけじゃないからね!悠が雅の事大好きなの、知ってるから!」
「……は?」
ちょっと前まで少し焦った顔をしていたのに、途端、本気で訳わかんねえ、とでも言うように、顔を歪めた悠。
ふと、ぶふっ、という笑い声が聞こえて振り向けば、仁斗が口元を押さえて笑っていた。
……なんで笑うの?類までなんか、笑いを堪えたような顔してるし。