溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
俺だけの姫に: 類side
例えば一度その気持ちに気付いてしまえば、欲しい、と欲望は止まらなくて。
五分に一回は君のこと考えて。
小さなことでモヤモヤして。
恋がこんなに激しい感情だなんて、知らなかった。
理性では抑えられない感情があることを俺は、知らなかったんだ。
「おはよう、麗ちゃん」
ピンポーン、とチャイムを押すと、すぐに出てきた麗ちゃんに挨拶する。
麗ちゃんはサラリと前に流れた髪の毛を耳にかけながら、「おはよう、類」と微笑んだ。
……うーん、相変わらず狡い女の子だ。
麗ちゃんは自分の微笑みが、行動が、どれだけ色っぽくて威力があるのかを知らない。
ほんと、魔性の女の子だよ。