溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
「今日、放課後どこに行きたい?」
麗ちゃんと並んで歩きながらそう訊くと、どこでもいいわよ、と返ってきたのは予想通りだ。
あんまり欲のない麗ちゃんだから、あそこに行きたいとかここに連れてってとかいうような子じゃないことはわかってた。
……けど、少しくらい甘えてくれてもいいのにな、と苦笑いする。
まあでも、俺達に微笑んでくれるようになっただけで十分な進歩だとは思うけど。
「じゃあ俺が決めるね」
「うん。というか、話って何?」
キョトンとしながら聞いてきたそれに他意はない。
だけどそれ、ここで聞いちゃう?
俺は姫を見つめながら、昨日と同じように人差し指を唇に当てて小さく微笑んでみせた。