溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
曇りのない瞳に見つめられると、戸惑う。
心の隅にある下心とか、暴かれてしまいそうで。
「ううん。珈琲にミルク入れるんだなーって思って」
「俺、こう見えて甘党なんだ」
「へえ、なんか意外ね」
類はブラック派だと思ってた、と小さく笑う麗ちゃん。
そんな麗ちゃんの珈琲は麗ちゃんと同じ漆黒で、何も混ざってなかった。
「……麗ちゃんは、ブラック?」
「私、苦いのも甘いのも好きだから」
どうせならそのままの味を楽しみたいの、と麗ちゃんはカップを口につけた。
「あ、本当ね。すごく美味しい。ケーキも美味しかったし、本当に穴場ね、ここ」
「でしょ?俺たち二人だけの、秘密ね」
そう小指を差し出すと、クスクス笑いながら麗ちゃんの小指がそこに絡められる。
「約束ね、わかった」