溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~2
二人だけの秘密、なんて。
甘美な響きに酔いそうになる。内容がどんなに幼稚でもいい。
君だけと共有しあえる何かがあることが、嬉しい。
「麗ちゃん……」
「ん?」
「好きだよ」
──それは、すんなりと出てきた。
なんて告白しようか、なんて散々悩んだくせに、出てくるときはあまりにも呆気なくて。
でも本当に、何の飾り気もない、素直な想いだった。
「なに?いきなり……」
「麗ちゃんが、好きだ」
まだ辛うじて絡んでた手を、ぎゅっと両手で包み込む。
「俺、一人の女の子として君が好きだよ」
「なっ……!」
さすがにそこまで言えばはっきりと意味も伝わったらしく、麗ちゃんが目を見開く。
「目、逸らさないで」
ぱ、と顔を背けようとした麗ちゃんを言葉で制す。